ヰゲタ鋼管ニュース

大阪の冷間引抜鋼管メーカー「ヰゲタ鋼管工業株式会社」の最新の情報をお届けしています。

熱処理炉

本社工場には大気炉・光輝炉の2つの熱処理炉があります。工場のなかに巨大なストーブがあるようなものなので(冬は暖かいですが。。)これからの季節の作業は本当に大変です。軟化職場の作業者は汗まみれになりながら作業をすることになります。

基本的に熱処理という工程は「焼きなまし」と言って加工した鋼管の応力の除去が主な目的なのですが、光輝炉で熱処理される鋼管は処理前の黒ずんだ色が、それは見事な白色で炉の出口から青い炎とともに出てきます。


before


after

光輝炉での無酸化熱処理により酸化皮膜がつかないことで、この白い表面肌になるということなんですが、軟化職場の長嶺工長は「自分の腕が良いからきれいな白色になるんや!」と自慢しています。実際見栄えのいい白色になるには、ガスの管理や送り速度の調整など微妙な塩梅があるそうで、やはり誰が作業してもこんなに見事な色になる訳ではないようです。

こうした職人技に支えられてヰゲタ鋼管工業の製品は出荷されていきます。工場見学の機会がありましたら光輝炉出口に注目してみてください。