冷間引抜鋼管のメリット

冷間引抜鋼管とは、素材となる材料管を常温の状態で引き抜くことで、高い寸法精度を実現し、滑らかな表面に仕上げた鋼管です。

その加工方法や工程に工夫することにより、様々なメリットが生まれます。

1. 小径品や薄肉品などの様々な寸法に対応


冷間引抜鋼管であれば、高炉で製造できない小径品や薄肉品の製作が可能です。ダイス(外径寸法を決める金型)・プラグ(内径寸法を決める金型)の組み合わせにより要望通りの寸法に仕上げることができます。

2. 高い寸法精度での製造

JIS公差よりも厳しい寸法公差に対応可能です。

外径・肉厚、外径・内径、内径・肉厚に公差を指定することができますので、用途に合わせた正確なサイズに仕上がることにより、二次加工の工数の削減を期待できます。

3. 高水準の外観・粗度・機械的性質

引抜きを行い、ダイス・プラグを通すことにより、表面肌がきれいに仕上がり、精度の高い表面粗度になります。

また加工度を調整したり、仕上げの熱処理の有無・温度調整を行うことにより、加工・用途に適した機械的性質を得ることが可能です。

4. 小ロットでの生産への対応

少量であっても必要な量を生産することが可能で、お客様の細かいニーズにお応えしています。最小ロット1本からでも受注生産いたします。

5. 異形管


金型を製作することにより、丸管以外の形状のものを製作することができます。

楕円、正方形、長方形、外六角・中丸をはじめとした様々な形状の異形管の製造実績があります。

6. 納期


通常1ヶ月前後での納入が可能ですが、お急ぎの場合はご相談ください。