ヰゲタ鋼管工業株式会社の冷間引抜鋼管の製造工程を紹介しています。
材料管・受入
材料管検査場
材料メーカーより多様な規格の材料管が搬入されます。受入検査では鋼種や寸法・数量などの確認を行います。
管端口絞
熱間口絞機による口絞り
管端を縮径加工し、引抜加工時のつかみ部を成形する工程です。
材料軟化
熱処理中の鋼管
直火炉による熱処理工程です。引抜加工前の材料を軟化します。
表面処理
表面処理槽での作業
材料を酸洗して素地を出し、化成皮膜を束毎に浸漬して潤滑皮膜を付着生成することで引抜加工を潤滑にします。
抽伸(引抜き)
抽伸で細くなっている鋼管
口絞り、表面処理を施した常温状態の鋼管は超硬合金工具(ダイス・プラグ)をシングルチェーン方式で引抜き精密な寸法へと成形します。
焼鈍
光輝焼鈍炉から出てきた鋼管
直火炉と光輝炉により引抜き工程による加工硬化を軟化して応力を除去します。(焼きなまし・焼きならし)光輝炉は無酸化状態の熱処理によりスケールがつかない、きれいな表面に仕上がります。
矯正
矯正機による鋼管の曲がりの除去
抽伸工程や焼鈍で生じた曲がりを取り除きます。
渦電流探傷試験
渦電流探傷試験器
鋼管を磁力の渦の中に通すことで表面のキズや割れなどを検出します。
切断
切断
口絞り部と末端部を取り除き、客先の要求通りの長さに切断します。
機械試験
引張試験
製品から試験片を採取し各種機械試験を行うことで、規格の要求を満たしていることを確認します。
製品検査
寸法検査
各工程を経て完成した製品を検査員が寸法測定・外観検査を行い、仕様に満足していることを確認します。
梱包
梱包
製品に絵符をつけ、それぞれの仕様に合わせ結束・梱包します。
出荷
出荷時のトラック積み込み
輸送時に荷崩れ等からキズ・曲がりが発生しないように配慮して積み込み行い客先に届けます。