当社製品の特徴

ヰゲタ鋼管工業の製造する冷間引抜鋼管の特徴は「多品種・小ロット・短納期対応」「規格・用途にあった熱処理」「特殊な形状の異形管」「別素材を組み合わせた二重管」「熱交換器用チューブU字曲げ加工」です。

多品種・小ロット・短納期対応

当社の製造する冷間引抜鋼管は、JIS認証規格の他にもいろいろな規格の実績があります。

用途例としましては、自動車、農業機械、建設機械、産業機械、電機、造船、熱交換器、配管、ボーリングロッドなど、様々な分野で使用されています。

小ロットでも受注生産しており、発注ロットで困っているものや在庫を減らしたいと考えているものなどがございましたらご相談下さい。1本からでも受注生産しており、必要な数量の要望にお応えしています。

また短納期で製品が必要という場合でもすぐにご相談ください。引き合いをいただきましたら、すぐに工場と連絡を取り、材料から工程日程を検討し、可能な限りの対応をさせていただいています。日々の工程管理を徹底し、既受注品の納期を守りつつ、短納期品に対応しています。

規格・用途にあった熱処理


鋼管の熱処理を行う炉には、大気炉と光輝炉があり、規格・用途による仕上げ温度や仕上がり表面肌によって使い分けています。

光輝炉では炉内の雰囲気を無酸化管理することにより、表面肌の酸化を起こさずに熱処理することができ、スケール(酸化皮膜)がない製品になります。焼なまし、焼ならし、焼戻しの熱処理に使用しています。

大気炉は燃焼に通常の空気を用いる為、表面肌が酸化しスケールのついた製品となります。焼なまし、焼戻しの熱処理に使用しています。

規格通りの熱処理は当然の事ながら、抽伸工程で残った応力により、加工しにくいという場合には、仕上げに熱処理をします。

特殊な形状の異形管の製造


通常の丸管だけでなく、金型を製作することにより、左右対称の異形管を製造することができます。

楕円、正方形、長方形、外六角・中丸、外丸・中六角、外八角・中丸、外丸・中十二角等の異形管製造の実績があります。丸管から製作する為、多角管では基本的に正多角形となり、角の部分にはRが必要となります。

既存の製法からの歩留りの向上、工程時間短縮の検討などがございましたらご相談下さい。

また楕円管では全ての部分を曲線で製作することができないため、直線部が必要となります。

別素材を組み合わせた二重管の製造


二重管は管の内外で腐食環境が違う場合に使用されます。外側ステンレス+内側銅、外側ステンレス+内側鉄、外側鉄+内側ステンレス、外側鉄+内側銅を組み合わせて、冷間引抜加工することにより、外管と内管を密着させる二重管の実績があります。両管端は銅によるカラー加工まで可能です。

組み合わせ可能な素材
鉄:STB340、STB410
銅:C1220T、C6871T、C7060T
ステンレス:SUS304TB、SUS304LTB、SUS316TB、SUS316LTB

熱交換器用チューブU字曲げ加工


出荷用に梱包されたUチューブの写真

大正工場で冷間引抜にて製作したパイプを住之江工場にて冷間U字曲げ加工をすることで、石油精製工程等で使用される熱交換器内のU字曲げ管の一貫生産を確立しています。

加工可能範囲

  • 鋼種:STB、STBA、STBL、その他(二重管、STPG等)
  • R≧1.5D、t/D≧7%、外径48.6mm以下(48.6mmを越える径は外注にて対応します。)

外径変化率、肉厚減少率、ピッチ、その他の品質についてはJIS、高圧ガス、ASTM、ASMEの法規に基づいて実施します。

  • 梱包は運搬・輸送中に荷崩れが起きないよう木枠としています
  • 曲げ部の応力除去焼鈍、水圧検査にも対応します。